エンジニアリングプラスチック

弊社では「どんな素材もフィルム化しよう」を合い言葉に様々な素材をフィルム化する技術があります。
ポリスチレン・ポリエチレンの他に弊社では、ABSやエンプラ(PET、PBT、6NY、66NY)もインフレーション法で製膜出来ます。
他素材との張り合わせ、テープ化、マスカーテープ化、印刷など可能性は無限大です。

■エンプラ(エンジニアリングプラスチック)とは!?

耐熱性に優れ、機械的強度の高い樹脂です。非炭素元素やベンゼンを含むものがあり、
炭素元素のみで構成される一般樹脂よりも、高い機能性を持っています。

■5大エンプラとは!?

エンプラ(エンジニアリングプラスチック)の中でも良く使われるもの「5つ」が5大エンプラと呼ばれています。

5大エンプラ・・・

・PA(ポリアミド)※
・PC(ポリカーボネイト)
・ポリエステル(PBT、PET)※
・POM(ポリアセタール)
・変性PPE(変性ポリフェニレンエーテル)
 ※弊社で製膜できる材質

その他樹脂の特徴

■PA(ポリアミド)樹脂

ナイロンはポリアミド系の代表的な樹脂の一つで、合成樹脂としても広く知られます。
このナイロンのうち、現在でも広く普及しているものがナイロン6とナイロン66です。
ナイロンは固有名詞のため、本来はPA、ポリアミドと呼ばれるプラスチックになります。
両者の機械的性質、物理的な性質、化学的な性質については大きく違いはありませんが、
違いについて挙げるとすればナイロン6はより染色性に優れ、ナイロン66はより耐熱性に優れるといえます。
両者とも吸湿性があるため、これが困るという場合はナイロン12などの別の種類を選ぶ必要があります。
弊社では、6NY(ナイロン6・PA6)、12NY、66NY全てフィルム化できます。

■6ナイロン樹脂

【ナイロン6(ポリアミド)PA6と同意語】
ナイロン6は、融点が225℃、耐熱温度は80〜140℃となっていますが、ナイロンには物性の違うものが複数種類あります。
密度、比重は1.13になります。耐摩耗性、耐寒冷性、耐衝撃性、耐油性に優れます。
耐薬品性については酸には多少侵されるものもありますが、アルカリへの耐性は強いほうです。
アルコールにつけると浸透することがあります。

国内ではポリアミドの中で最もポピュラーな材料で、繊維に使われる他、熱可塑性のエンプラとしても使われます。
ナイロンそのものはポリアミド(PA)の合成繊維のことを指すことが多いです。
オイルに対して強い耐性を持っています。

・東和化工の6ナイロンフィルム

融点が225℃の耐熱性の高いフィルムです。
JISZ1709 100℃×5分のシリコンオイルバスでの形状変化はゼロです。 透明でLLDPEにコシを持たせたような風合いです。
一般的なONY(延伸済ナイロン)と異なり、耐熱性はありますが柔らかいフィルムです。
弊社では、6ナイロンチューブを製袋することも可能ですので、袋に入れた内容物を高温でエージングする際の工程袋として使用されています。
溶剤回収装置用の袋としてもご使用頂けます。
その他の新しい用途にも是非ご使用ください。

※厚み、幅については、ご相談ください。

■66ナイロン樹脂

【ナイロン66(ポリアミド)PA66と同意語】
ナイロン66は、ナイロン6よりも耐熱性、機械的強度に優れたポリアミドで、融点は265℃前後、比重は1.14になります。

エンプラの中では特に強度に優れた素材で、耐熱性の他に耐油性や耐摩耗性、潤滑性に優れています。

・東和化工の66ナイロンフィルム

融点が265℃の耐熱性の高いフィルムです。
JISZ1709 100℃×5分のシリコンオイルバスでの形状変化はゼロです。
乳白色でコシのある風合いです。 練りこみで白色のフィルムも製膜可能です。
弊社では、66ナイロンチューブを製袋することも可能ですので、袋に入れた内容物を高温でエージングする際の工程袋として使用されています。
高温での絶縁用フィルムとして、導線の被覆(金属とゴムの絶縁)材料としても使用されています。
PETフィルムや、6ナイロンフィルムでは耐熱性が不足する際に66ナイロンフィルムをご検討ください。
溶剤回収装置用の袋としてもご使用頂けます。
その他の新しい用途にも是非ご使用ください。

※ 厚み、幅については、ご相談ください。

■12ナイロン樹脂

ナイロン12は、ポリアミドの中では最も密度が低く、融点は176℃、比重は1.02となっています。
ナイロン6やナイロン66に比べて融点や吸水性が低い材料ですが、耐寒衝撃性がよいとされる材料です。
また耐侯性にも優れています。寸法安定性に優れた素材で、特に低温での特性に優れている点が他のナイロンと大きく違う点です。

弊社では、12ナイロンを製膜、製袋することも可能です。
※厚み、幅については、ご相談ください。

■PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂

PBTは主鎖にエステル結合を持つ直鎖状の熱可塑性飽和ポリエステルです。
化学名のPolybutylene terephthalateを省略した名称で、PET樹脂と同じ仲間に入るポリマーです。
熱可塑性のエンジニアリングプラスチックの一つで、耐熱温度は60〜140℃です。
電気特性をはじめ、物性のバランスがよくとれたプラスチックと言われています。

寸法安定性、熱安定性が良好なため、精密さが要求される部品にもよく使われています。
保香性、耐酸性、耐アルカリ性などの耐薬品性も良好です。

・東和化工のPBTフィルム

形状安定性、保香性を応用して、ポーションシール材の一部に使用されています。
TPXフィルムの代替えとして、プリント基板成形時のクッション材、剥離工程紙に使用することも可能です。
その他の新しい用途にも是非ご使用ください。

※厚み、幅については、ご相談ください。

■PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂

PETは、ポリエチレンテレフタレート(Polyethyleneterephthalate)という、石油からつくられるテレフタル酸と エチレングリコールを原料にして、高温・高真空下で化学反応させてつくられる樹脂のひとつです。
熱可塑性のエンジニアリングプラスチックの一つで、透明性に優れており、シートやフィルム、ボトルの形状で使われることが多いプラスチックです。
ガスバリア性や薬品への耐性があり、密封にも適したプラスチック強靭なプラスチックで、ガスバリア性や耐薬品性に優れています。
耐酸、耐アルカリに優れているほか、耐油性もあります。
常用する場合の耐熱温度は、形態によって異なり、延伸フィルムであれば200℃程度、無延伸シートで60℃、耐熱ボトルで85℃となっています。融点そのものは約255℃、耐寒性については-60℃程度までと言われています。

寸法の安定性、電気絶縁性に優れており、耐摩耗性もよいエンプラです。

・東和化工のPETフィルム

無延伸のPETフィルムであることが最大の特徴です。
一般的なOPET(延伸済PET)と異なり、無延伸ですのでフィルムそのものに耐熱性はありません。
次工程で、何らかの支持層と貼り合せて、成形(熱を加えて結晶化させる)することにより、耐熱性の高い素材となります。
成形時には、無延伸の特徴である成形性(追従性)の良さが発揮されます。
弊社で、印刷+貼り合せすることも出来ますので、成形材料も製造可能です。
その他の新しい用途にも是非ご使用ください。

※厚み25μm〜、幅〜1050mmまで製膜可能です。

■ABS樹脂

ABS樹脂は耐熱温度は70〜100℃。
比重は1.05から1.07の材料で、アクリロニトリル(A)、ブタジエン(B)、スチレン(S)の頭文字をとって命名されています。

この名称が示す通り、これらを材料にしたプラスチックです。

用途は、他のスチレン系樹脂で用いられる大半のものに適用可能で、OA機器、自動車部品(内外装品)、ゲーム機、
建築部材(室内用)、電気製品(電気機器全般のハウジング用途)、雑貨、文具、家具、楽器など様々な分野で使用されています。

◾耐薬品性を持つ。酸やアルカリに強い(ただし有機溶剤には弱い)
◾剛性に優れ、耐衝撃性、曲げ疲労性、引っ張りなどに強い
◾耐熱性、耐寒性に強い、耐熱温度70〜100℃
◾加工性に優れており、さまざまな加工方法に対応している。
◾射出成形、押出成形、ブロー成形、真空成形、圧縮成形、カレンダー成形、熱溶融積層法(FDM)に対応
◾そのほかの表面加工が容易、印刷、塗装、メッキ、切削、接着、溶接などが容易にできる

アクリロニトリル ブタジエン スチレン

・東和化工のABSフィルム

カレンダー(圧延)加工では、70μm厚程度が薄いフィルムとしては限界ですが、弊社では30μmでも製膜できます。
弊社で製膜可能なABSフィルムは、HDPEライクなマット調ですので、同素材ラベルのオーバーレイ(表面素材)に使用することにより高級感を演出します。射出成形時のインサートフィルムに。3Dプリントの下地に。メッキ用フィルムに。
その他の新しい用途にも是非ご使用ください。

※厚み25μm〜、幅〜1050mmまで製膜可能です。

用途

製膜できる規格
  • 厚み  : 18μm〜
  • 幅   : 〜1050mm
  • 巻き径 : 〜φ800mm

*全ての製膜機にインラインカメラが設置されています。
*アウトラインでの検反機も保有しています。

巻き径や、重量の計算
http://www.ns-slitter.co.jp/technology/calc

その他、お気軽にご相談ください。

03-3238-0111

メールでのお問い合わせはこちら

PAGETOP